ニーハオ!台北人/Taipeijinです。
台湾も農耕民族で、ずっと稲作が行われて来ました。
台湾の宜蘭にお米に関する穀物倉庫があるので、行ってみました。
二結穀倉稲農文化館はお米に関する文化館みたいなところです。
台湾鉄道の「二結」の駅裏側にあります。
まだ日本人観光客には知られていない二結穀倉稲農文化館をご紹介したいと思います。
[台湾チャレンジ]のブログでは台湾在住20年越えの「台北人」がレアな台湾情報をお届けしています。
台湾の観光やグルメなど、あなたの知らない台湾情報もあります。ぜひ最後までご覧ください。
Contents
二結穀倉稲農文化館
台湾では二毛作ですので、年に二回お米を収穫することができます。
宜蘭の二結は稲作地帯です。
青青とした田園がそこかしこに広がっています。
高いビルも無いので、台北とは違った風景でなごめます。
二結穀倉稲農文化館はお米に関する文化館みたいなところです。
二結穀倉稲農文化館の後側には台湾鉄道の「二結」の駅があります。
ちょうど駅の裏側にある感じです。
車で行くと意外とわかりにくいところにあるのですが、台湾鉄道だと駅の裏側なのでわかりやすくて、すぐに行けると思います。
二結穀倉稲農文化館の歴史
二結穀倉稲農文化館の歴史を簡単にお知らせします。
二結農會穀倉は日本統治時代の1928(昭和3)年に建築されました。
1935(昭和10)年に大型の農業倉庫を増設しました。
九百多坪もある、今の「二結農會穀倉」の場所です。
第二次世界大戦の期間には,蘭陽溪南岸の農業地区のお米を格納していました。
精米工場で精米後、台北の各地に運ばれて行きました。
基隆港から日本や海外の南洋に輸出もされていました。
1983(民國72)年頃には次第に農業が沒落していきました。
その上、穀物倉庫の老朽化も進み、木材の腐食の修理も容易なことではありませんでした。
そこに台風が襲来したりして、屋根が吹き飛んだこともあり、ニ結農會穀倉は使用に耐えられなくなりました。
かつては活躍していた穀物倉庫もしだいに没落してしまいました。
二結穀倉稲農文化館の外観
実はなんの予備知識も持たず、宜蘭に行った際に寄りました。
ただ単に車で通りかかったら、なんだか魅力的な雰囲気の古いリノベーションの建築物があったため立ち寄ってみました。

この入り口はやはり思わず入って見たくなりますね。
この日は友達と二人だったのですが、二人とも
「入って見たーい。」ということになりました。笑。

二結穀倉稲農文化館の室内
室内はセピア色でとても好みの古さ加減でした。
リノベーションされたと言っても、最低減であろうという感じです。

二結農會穀倉は三階建の建築物です。
赤レンガと木造でできています。
現在でも別棟はいまだに外壁の工事中でした。
どことなく教室を思わせる机と椅子の配置でした。
多分学生さんたちの研修にも使われているのでしょう。
和洋折衷の建築物です。
内部は三つに分かれています。「農會辨事處」、「碾米工場」及び「榖倉」の三つです。
三つの部屋は長方形の空間でつながっています。
倉庫は床が30センチくらい地上よりも高く設計してあります。
両側の壁の下にはいくつかの通気口が設けられています。
通風をよくするためです。湿気取り対策ですね。
二階両側の貯蔵タンクの壁には計量器があります。
日本統治時代の穀物倉庫は当時の二結地域の最新の建築物の一つでした。
二結農會穀倉は1998(民國87)年に現在の「財團法人大二結文化基金會」の保存活動により、同年8月12日に宜蘭県政府指定 の古蹟になりました。
保存指定決定後は現在の「文化部」及び宜蘭縣政府文化局的の支持の下,保存研究調查や、修復設計について進んでいくことになりました。
進行修復工事と並行して、稻農文化のテーマによる展示打つの検討も行われました。
宜蘭縣大二結文教促進会は2011(民國100)年に宜蘭縣政府文化局委託を獲得しました。
経営管理の責任を担うことになりました。
そして同年10月23日に開館の運びとなりました。
二結舊穀倉以稻農文化館は新しい役目をになっていくこととなりました。

入り口の受付で、入場料50円をお支払いします。
そしてメニューの中から、お茶を選びます。
中の見学が終わったらお茶付で、机と椅子が並んでいるところでお茶を楽しむことができます。
昔の穀物倉庫をリノベーションした文化会館になっています。
1階と2階があります。
訪れた時は一部の建物は修復中でしたが、室内は大丈夫でした。
子供の学習などにも遠足などにも良いところだと思いました。
ちょっとした売店もありました。

稲作について、深く学べますので、子供にも大人にも向いているところだと思いました。
昔の脱穀や精米の機械も威風堂々としていました。
お米についての漢字もとてもたくさんありました。

知らなかったことが色々とあり、とても勉強になりました
お米に関することのほかにも、建築がとても見所があると思います。
昔の二階の渡り廊下の高い骨組を見るだけでもとても楽しめました。

レトロな雰囲気でお写真スポットにも良いところだと思います。

こういうアーチ型の窓も良いですね。
和洋折衷の雰囲気で、日本の長崎や神戸あたりにありそうな、和風洋館?の雰囲気です。

台湾の廟のお祭りで使う三太子という被り物が展示されていました。
最近は電気をピカピカ発光できる「電影三太子」という名称になっています。
個人的には大好きです。
ここで見ることができてとてもうれしかったです。
廟のパレードなどではかなり激しい踊りを披露してくれますよ!


私と友達は見学をした後に養生麦茶とコーヒーをいただきました。

日本人観光客にはまだ全然知られていないところですが、台湾人の観光客や地域の人から親しまれている人気のエリアだと思います。
これからは現在リノベーションしている所の修復作業が終わると、もっと見所が増えるのではないかと思います。
台湾好きな方のご参考になれば嬉しいです。
また機会がありましたら、宜蘭二結穀倉稲農文化館に再訪してみたいと思います。
(2021年1月29日訪問)
二結穀倉稲農文化館
住所:268宜蘭縣五結鄉三興西路171號
電話:+88639600277
二結穀倉稲農文化館
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