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台湾で帝王切開の出産体験記

ニーハオ!台北人/Taipeijinです。

以前台湾で帝王切開の出産をしました。

私は日本では出産したことが無いのでわかりませんが、台湾の病院での帝王切開出産記をどなたかのお役に立つかもしれないので書いてみます。

私は台湾の台湾大学病院で出産しました。
妊娠中から同じ病院にかかっていました。

Contents

台湾でも日本の母子手帳がもらえる

私の時はありませんでしたが、現在では2015年から日本台湾交流協会で申し込めば日本の母子手帳をもらうことができます。
母親が日本国籍の場合ですね。

詳しくはこちらをどうぞ

台湾の病院でも母子手帳のようなものはもらえます。
どちらももらっておきたいですね。

帝王切開前に占い?

私の場合は諸事情により帝王切開になりました。

帝王切開の場合は出産の日にちを、出産の予定日より前に手術日を決めることになります。
陣痛が来る前にハラキリするためです。

そろそろ出産一ヶ月前の頃、主治医の医師は意外なことを言いました。

「出産はどの日がいいか占いの人に聞いてきてくださいね。」

はい?中国語聞き間違えたかと思いました。

現代医学を学んだ医師が占いのことを信じているなんて。

それは台湾の四柱推命のような台湾の占いのことで、四柱推命みたいな台湾の占いだそうです。

旦那の生まれた日と時間、私の生まれた日と時間を合わせて占うそうです。
誕生日は知っているけど、生まれた時間は知らないわー。ということで調べたりしました。

台湾人の産科の医師が全てそういうことを言われるかどうかはわかりませんが、かなり驚きました。
台湾あるあるですね。

出産日を占いで決めた

生まれる予定の子供の運勢的に良い日を決めて3日ほど候補を挙げ、その日にちと時間を先生の都合と合わせてハラキリをするという事だそうです。

私はあまり占いは気にしませんので「いつでもいいですよ。」
と言ったのですが先生が納得しないようで、3回も占いの人に聞いてきたほうがいいですよ。
と繰り返し言いました。

「占ってもらって候補の日にちを数日あげてもらってお互いに良い日に切りましょう。」と言われました。

占い聞かないと、手術の日にちが決められないということは手術してもらえないってこと?
それでは困るので、仕方なしに占いへ。

占いに行く

占いといっても誰でも良いわけにはいかないので、姑任せで申し訳なかったのですが、私にはわからないので、色々探して有名な先生に予約してもらって行きました。今ではもう誰だかわかりませんが。

私の姑は日本語が上手なので、姑と一緒に聞きに行きました。

占いの方法とは私の誕生日と主人の誕生日を合わせて生まれてくる子供の日時と名前を占ってもらいました。
費用は三千元くらいでした。だいぶん前ですけどね。

そして名前も自分で中国語の名前と日本語の名前をいくつか候補をあげていました。

台湾の名前と日本の名前を決める

台湾の名前は普通三文字です。

姓の次にある2番目の字は兄弟は同じような字になるそうで、親戚の兄弟は大体同じ字がついていました。

そして3つ目の時が本当の名前というか自分個人のオリジナルの名前になるそうです。

もし名前が林志玲とかでしたら、女性の姉妹が3人いた場合は林と志は同じで一番下の字が他の字になります。林志美とか林志恵などですね。

日本の姓と名前の運勢も占ってもらいました。
うちの子の場合は台湾の名前と日本の名前は全然違います。
台湾人と国際結婚された方で、日本でも台湾でも同じ名前の方もいらっしゃいます。発音は違いますが。

ようやく出産の日にちと台湾と日本の名前をあらかじめ決めてもらいました。

帝王切開の手術は半身麻酔

帝王切開の手術は半身麻酔でした。

そのためお腹の胸から向こう側は囲いみたいなカバーが置いてあり、見えないようになっていました。

先生や看護師さんの話し声や冗談や普通の会話も聞こえました。

向こう側の戦場?の切ったり貼ったりしている音声などもわかりました。苦笑。

音声などはそのまま聞こえますし、お腹の囲いの向こうを想像してみたりしました。

時間的には30分くらいで出産は終わりました。

赤ちゃんが生まれてから

生まれた赤ちゃんもすぐに見ることができました。

寝ていたのか、でてきてから看護婦さんにツンツンと突かれてから泣き声を上げ始めました。

文字通りバラ色というか赤い赤ちゃんでした。

そして生まれた時間なども確認することができました。

生まれた時間も時計を見て自分で確認できて良かったと思います。

感動したというよりは無事に全てが終わって良かったと言う印象でした。無事に生まれてきてくれてホットしました。

手術が終わって最後に片付けの時に看護婦さんも主治医の先生も、色んなモノを持つのに手がいっぱい。

看護婦さんが医師に「先生それ持ってって」と言われても、医師も、もう持てなかったようで頭の上に点滴の袋を乗せてもって行っていたのが印象的でした。ありえないでしょ?苦笑。

台湾の健康保険を使って病院に入院

台湾の健康保険に加入している場合は自然分娩の入院は三日間健康保険で入院できます。
帝王切開の場合は5日間でした。
三人部屋の場合はかなりお安いと思います。

病院の入院金額は健康保険を使うと安いのですが、私は他の方と一緒では眠れないため、自費の個室にしてもらいました。

もし3日間や5日間の健康保険で回復が足りない場合は自費診療で、もう少し入院をすることができるそうです。

完全看護ではありませんので、最初の一晩や歩けるようになるまでは誰か付き添いがいると思います。

私は出産の二週間くらい前から出産前後の台湾人の看護の方を雇って対応しました。

産前産後の約二ヶ月くらいの契約でした。

台湾の家族は産前産後は妊婦、産婦が一人で出歩いたりするとかは無くてけっこう大切にされます。

誰かが付き添うのが常識のようで、産後は自然分娩では一ヶ月間良く休めるように周りが協力してくれます。

出産後は家族や親戚、あるいはお手伝いさんや看護師さんにも病室の寝泊まりをしてもらいます。

台湾の看護師さんは退院後は通いにしてもらい朝8時から夕方5時か6時まで自宅に来てもらいました。

洗濯、掃除、お買い物、お料理、赤ちゃんのお世話をしてもらいました。

すっごく助かりました。

日中は私は寝ていて、夜は赤ちゃんお世話なので。じゃないと旦那は仕事があるので、ワンオペ育児になってしまいます。

入院中は歩けるようになっても授乳の時間にはベビーセンターに自分で赤ちゃんを受け取りに行かなければなりません。

その場合はやっぱりずっと歩くのは大変なので、他の人に赤ちゃんの送り迎えはしてもらったほうが良いかと思います。

入院してる間は赤ちゃんはナースセンターのベビーセンターで預かってもらえます。

授乳の時は定期的に決められた時間に一緒に過ごします。

母乳のためのマッサージに驚愕

出産後の入院時に母乳がよく出る為のマッサージも専門の方がきて施術されました。

そのマッサージが超痛くて、辛かったです。
もともと胸がかなり張って痛くなっているのを強い力でマッサージされました。

帝王切開の傷口よりも痛かったです。

なんと、後で青あざできてました。驚愕。やはり力を入れすぎていたと思いました。

そして、母乳がよく出るように温湿布してください。と言われましたが、痛すぎてこっそり冷やしました。苦笑。

それでも、母乳はたくさん出ていた方です。
もうほとんど母乳だけで育てたようなものでした。
自分が牛になったような気がしました。笑。

産後の選択肢

産後の選択肢も色々あります。

産後護理之家

産後は「坐月子中心」というところで産婦と赤ちゃんをホテルのようなお部屋で預かってもらうところがあります。

赤ちゃんはベビーセンターでお世話をしてもらって産婦は体の回復を重点的にがんばります。

体型を戻す体操やご飯も体に良いものを取り入れてあります。

ご飯は産婦の体調回復に良い漢方を取り入れたものです。

大体1ヶ月ぐらいそこに入院して、体が回復したら帰っていくということになります。

豪華なところですと、一泊がホテル並みの料金になります。

でもどこも人気でいっぱいなので妊娠がわかったらすぐに予約をする方が良いということでした。

自宅で産後の休憩

私は自宅で過ごしました。
帝王切開なので、二ヶ月休むように台湾の家族から言われました。

座月子中心にいかなかったのは、自分一人の場合は休めるけれども、家のなかの家事、例えばお洗濯などを旦那がする暇が無いので、家にいた方が便利だったからです。

退院後は入院中と同じの台湾人の看護師さん兼家政婦さんに通いで来ていただきました。

生まれた後は政府に申請して、外国籍のお手伝いさんに来ていただきました。
生まれる前は申請できないとのことでした。

外国での出生届の届出期間

台湾で出産して、赤ちゃんの日本国籍を取得したい場合は日本の戸籍に入れなければなりません。

提出期限は外国で出産する場合は、出生届の届出期間は出生の日より3ヶ月以内です。

海外在住で大使館がある場合は大使館でできますが、日本と台湾は国交がないため私は手続きのために帰国しました。
委任状書けば代理でもできるようですが、実家の家族が様々な申し込みができるかどうか不安だったため、自分で行きました。

出生証明書は三部ほど、台湾の病院からもらっておく方が良いですね。台湾の区役所提出分、日本の戸籍用と自分の控えで最低三部。
それを日本語に訳して、日本の台湾の外交部の出先で認証印をもらいます。
体調が悪かったり、育児で追われていて、大変な時ですね。
しかも子連れ帰国の場合は首の座っていない赤ちゃんのパスポート用の写真を撮ったり、パスポート作ったりもしなければなりません。

パスポートを作るのに台湾で作ると、一週間以上かかると思いますので、逆算して、間に合うようにしなければなりませんね。その後航空券を予約することになりますので、だいたい赤ちゃんが生まれたら一ヶ月後からのパスポートの準備になると思います。
まだ首が座っていないので、パスポート写真撮るのも大変でした。

パスポートには台湾の名前と、下に別名を書く欄がありますので、日本の名前を入れてもらうと良いです。
同一人物の証明にもなりますので。

台湾で出産した場合は先に台湾の戸籍に入れてから、日本の戸籍に入れることになります。

戸籍に件はこちらをどうぞ。

その時についでに日本国籍選択届けも出してお来ます。

それを出せば日本国籍を取得したことになります。

日本の法律では「出生の時に父または母が日本国民であるときはその子は日本国民とする」(国籍法第2条第1項)と定められているので、子供は日本籍の取得ができます。
他方、台湾の法律も「出生の時に父又は母が中華民国国民であったものは中華民国国籍を有する」(中華民国国籍法第2条第一項)と定めています。そのため、日本人と台湾人の夫婦の間に生まれた子供は、日本籍及び台湾籍の両方を取得することができます。

日本と台湾の出産関係はこちら。

日本と台湾は国交が無いので、日本は一つの国籍ですが、台湾では複数の国籍でも大丈夫です。

日本は台湾を国家として承認していませんので、台湾籍の離脱をしても認められないので、国籍選択届けの時に台湾籍は離脱しなくても良いですね。
そのため子供は二重国籍になります。

台湾を出る時は台湾のパスポート。
日本入国の時は日本のパスポートを使います。
帰りもその国のパスポートを使います。

赤ちゃんの最初の日本の入国には何もスタンプが押していないパスポートになりますので、その場合は台湾で出産して、初めての帰国です。と入国の係りの方に伝えると良いでしょう。

台湾で帝王切開したのもずいぶん前のことになり、子供もすっかり大きくなりました。

ヘッドの写真は子供が小さかった時に写真館で撮った時のものです。現在では外観は全然違う感じに育っています。
もう大きくなり子育ても終了気味になりました。今では「うるさい。」しか言われませんが。苦笑。
小さい時の育児は大変ですが、今振り返ると可愛かったな。と思います。

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