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台湾人と日本人の就活の違い

ニーハオ!台北人/Taipeijinです。

台湾人の就活と日本人の会社の就活はかなり違います。

日本にいた頃は某会社の人事もしていて、大学生の会社説明会を担当し、台湾にきてからは台湾のオフィスの人材の面接をしている台北人が、日本と台湾の就活についてご説明します。

ちなみに台北在住20年超えです。苦笑。

Contents

台湾では合同会社説明会などはない

台湾にはリクルートの合同会社説明会などはありません。

それは台湾男子の兵役の問題が絡んでいるからです。

台湾人男性は19歳になる年から兵役の義務が発生します。女子はありません。

大学前や在学中は延期ができますが、大学を卒業しているとまず先に兵役につかなければなりません。

大学院に行く場合は延長ができます。

合法ニート?

兵役の待ち時間は長い時は1年ぐらいになってしまいます。

その間就職活動は全然できないことになります。

合法的なニートですね。

普通男子は面接の時にまず兵役を済ませたかどうかを聞かれます。

もし済ませていない場合はその場でお断りということになります。

会社としては、せっかく仕事を教えても突然召集令状?のようなものがきて、せっかくの人材が兵役に行ってしまうと損失が大きいですね。

実際にアルバイトが決まっていた方で、最初の面接のときには兵役のことを聞かれなかったのですが、第1日目出勤の時に兵役のことを聞かれたときに「まだ行ってません」と答えると、即座にその場でクビになった例もありました。

先に面接の時に聞いてくれればよかったのにね。

女性は選び放題

女性の場合は自由に就職を探すことができます。

台湾人男性は男性に生まれただけで、就活は出遅れているわけです。

日本のように決まった時期に就活がありませんので、新入社員の募集も欠員が出た時に応募があります。

働き始める日にちもバラバラ。ですので、入社式もありませんし、研修も人それぞれ。

女性も大学卒業してもすぐに就活せずに、とりあえず海外旅行する人も多いです。

男性も兵役終わったからといってすぐに就活を始めるのではなく、数ヶ月のんびりとしてから仕事を始める人もいます。

その場合は経済的に困っていない人や自宅から通う人に限りますが。

地方から出てきている人はすぐにお金が欲しいので急を要している場合もあります。

海外に出て行く若者

最近のトレンドとしては能力のある若者は海外に行くことが多いです。

自らの特技などを生かした職業を探しに中国や東南アジアに出かけて行きます。

台湾の基本給はとても安いので、海外で高級を得る人も多いです。

また台湾の不動産もとても高すぎて若者には買えない金額です。

台北市の不動産の金額は、大体東京と同じ位の金額になります。でも所得は低いです。政府の決めた最低賃金は23100元です。

そのため若いうちに海外で荒稼ぎをしておき、しばらくして台湾に帰ってきて不動産を買って退職するということが多いような気がします。

海外留学すると帰って来ない

また海外に留学した若者はそのままもう帰ってこない人も多いです。

台湾は小さな島国ですので、仕事のシェアが限られていて、あまり大きなビジネスはできないからです。

ただし自分の親が高齢になった場合には面倒を見るために帰ってくる方もあります。

その場合は再就職が年齢的に難しいと思います。

台湾は中小企業が多い

台湾では中小企業の社長さんが多いので、自分でも起業することが多いです。

皆さん自分が社長になることにとても憧れがあります。

仕事に関しては上昇志向がとても強いといえます。

台湾人の働きぶりは日本人から見ると微妙かと思います。

銀行であろうが会社であろうがデパートであろうがコンビニであろうが携帯で遊んでいる従業員の姿を見ることがしばしばあります。

国民全体がそのようなゆるい感じですので取り立ててまで怒られる事は無いのだと思います。

台湾人の面接

台湾人の面接の内容に関しても日本とは大きく違います。

バイト等の場合はかなりラフな格好で行ってしまいます。短パンTシャツとかです。

履歴書も最近は新卒の人は日本みたいな履歴書を作る場合もあります。多分大学の先生の指導によるものと思います。

普通は写真も張っていなくて、コンビニで売っているペラっとした細長い短冊形の簡単な履歴書に書いてもってきます。

バイトの面接の時などは履歴書自体を持ってこない場合もありますので、オフィスで準備しておきます。

そしてバイトに来ました。と言われたときに、履歴書を持っていない場合はその場で書いて貰います。

かといって履歴書を持って来ないことが減点の対象になることはあまりないようです。

台湾から日本への留学生の面接

台湾から日本に行った台湾人留学生が日本でバイトをすることにしました。

ところが面接を何軒も受けても通りません。台湾ではすぐに合格していたのに。

その相談を受けたときに私は「どのように面接しましたか?」と聞きました。

まず服装は「どういう服装で行きましたか?」と聞きました。

その人は普通のTシャツの服装で行きましたと言うことでした。

とりあえず白シャツに黒のボトムとか、スーツまではいかなくてもちゃんとした服を着て行く方が良いと言いました。

日本の面接は特殊?

そして日本の就活の面接の方法のYouTubeをいくつか見せました。

世界的に見て日本の面接の仕方は特殊だと思います。

まずドアをノックして入室をする際や椅子にかけなさいと言われてから椅子に座る。

リクルートスーツというみんな同じに見えるスーツ。

そして口角上げて少し笑顔を作るなどです。

これは日本の就活の学生であればみんなわかっていることですが、台湾人留学生にとってはびっくりしたようです。

こんなのできないとの事でしたが、それをやらなければ日本での就職はできないと伝えました。

その後はすぐに面接に受かりましたので、多分その方法をやってみたのだと思います。笑。

台湾ではそんなふうに口角を上げて笑顔作るとか、椅子にかけなさいって言われてからかけるとか、ドアの開け方、入室の仕方とかそこまで厳しくはありません。

こう書いていると、なんだか日本の就活マナーは異常に思えてきました。

みんな同じリクルートスーツ着て、同じ所作で,同じ表情で面接を受ける。

そこからその人となりを見分けるのは、なかなか洞察力のいる面接官が必要ですね。

台湾の日系企業は日本と同じ

台湾の日系企業の面接はだいたい日本と同じだと思います。

なぜならほとんどの求職者が日本の文化を理解していて、日本語ができるのが前提になっているからです。

台湾にいながらオフィスの中は日本村という状態ですね。会社によりますが。

まとめ

*台湾の面接では形式は重要視されず、本人の能力や経験を重視される

*転職を繰り返すのは悪いことではなく、キャリアアップで良いことと思われる

*海外に行く人が多い

台湾では転職の度にキャリアアップとお給料アップをしていきますので、日本のように長く一つの会社に務めるのが良い。という考え方はありません。

私のオフィスではネットの人材派遣会社に登録をしているので、日々新しい情報が送られてきます。

そのデータの中に卒業校、職歴などは載っています。
でも、住所などは載っていません。
それで面接時間に到着してから書いていただくことになります。

たまに履歴書を持って来られる方もありますが、キチンと書いている方は大学卒業したばっかりの方が多いです。
教授に指導されたまんまの履歴書ですね。

履歴書の写真も自撮りが多いです。証明写真を張って来る方は少ないです。
特に若い女性はおもしろいです。髪がピンクや紫、シルバーだったりアニメのコスプレの格好のご自慢の一枚だったりします。パソコンの画面の前でうぷぶっと、何度吹いたことか!

このような面接写真でも合否には関係無いのでしょうか?

台湾人の求める理想の職業とは、自分のつきたい専門職以外の場合は楽でお給料の高いところ!これに尽きます。

愛社精神などはあまり無いです。

オフィスの情報を持ち逃げされ、同業他社に就職されたお気の毒な経営者の友達もいます。

日本とは違い、色々な心の準備がいる台湾の面接事情でした。

思いつくままに台湾と日本の就活の違いを書いて見ました。

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台湾人と国際結婚して台北市在住。台湾での生活で日々チャレンジしたことをテーマにしています。台湾を車で爆走中!