ニーハオ!
台北人/Taipeijinです。
台北在住20年超えで自分で車を運転してあちこち行くのが大好きす。♡
今回は新竹の関西というエリアにある紅茶の博物館のご紹介です!
日本人観光客にはまだあまり知られていないと思います。
というか台湾人の友達も知らなかったです。苦笑。
Contents
台灣紅茶博物館とは?

「臺紅茶業文化館」という名称なのですが、「台灣紅茶博物館」とも言います。

1937年からの建築物です。正式名称は台湾紅茶股份有限公司関西茶廠です。

一年に四回お茶の葉を収穫することができて、加工されるそうです。
今回は大人の遠足の日本人グループですので、日本語でのガイドさんを予約して行きました。

なんと前社長さん自らが日本語で案内してくださいました!以前も一度お目にかかっています。
台北人、ここにお伺いするのは5回目くらいです。結構好きでそれぞれ別の方をご案内しています。
工場に来ると、とっても良いお茶の香りがしています。癒されます。
まずは、一階のショップと、工場見学から。
先に1階のお店方に行き、入場料100元をお支払いします。
その後工場の方に行き、ガイドをしていただきます。

台湾の紅茶は世界で有名!
実は台湾の紅茶は世界的に有名なんですよ!
でも、台湾のお茶で有名なのはウーロン茶。
台湾人も紅茶を飲む習慣はあまりありませんね。
その訳というのは、台湾の紅茶は実は世界中に輸出されているんです。

東方美人茶/オリエンタルビューティーも関西エリアで作られていました。
かつてはイギリスのリプトン紅茶にも台湾の紅茶がブレンドされていたんです。
台湾紅茶の歴史

台湾人もあまり知らない紅茶の歴史です。
1937年、昭和12年に設立された台湾紅茶公司です。
台湾紅茶は150年の歴史があり、現在の羅家は四代目だそうです。
関西エリアには客家人の羅さんがたくさんいらっしゃるそうです。

昔の製茶産業の隆盛を極めた頃のお写真を拝見しながらガイドさんのお話を聞きます。
博物館の中の写真はこちらの会社以外の当時の街や、代表的な建築物などがあり、それぞれ趣のあるいい感じの写真です。
写真の中の皆様、自信にあふれ誇りを持って働いている感じが伝わってきました。
高級な車両もたくさん所有されていて、隆盛を極めた時代もあったようです。
大きな公会堂も寄付されていました。
関西エリアは客家人の街です。
この紅茶の博物館の羅家も関西では有名な知名人ですね。
病院通りみたいなところがあり、なぜかお医者さんが多いところだったそうです。
台湾紅茶の工場
一階には製茶工場と、博物館が併設されています。

製茶工場の機械は今でも稼働中です。
昔ながらの製法で作られています。
また、倉庫もあります。壁が亜鉛で貼られていて、防湿されていたそうです。
以前道路拡張の為、一部壊された後は亜鉛板がなくなり、コンクリートだけの部分ができ、湿気が入るようになったそうで、現在は除湿器をかけられていました。
台湾紅茶公司お茶の仕上げ工場として、80年の輸出の歴史があるそうです。
お茶を揉み、乾燥したら、粉砕したり、たくさんの工程があるそうですが、仕上げまで自社でして、輸出しているそうです。
お茶を蒸して揉み粉砕する工程が90分でできる機械があります。
日本に輸出するには500種類の農薬検査に合格しなければならないそうです。
ですから、信頼のできる茶園と契約しているそうです。
一日に6000キロ処理できる機械があります。

CTCという揉みながらクラッシュする機械だそうです。
紅茶のティーパック用に紅茶も作られていたそうです。
お茶の世界にも流行があり、現在では緑茶が作られています。
台湾は製茶するのに気候がとても良いそうです。
一年に四回お茶の葉を収穫することができて、加工されるそうです。
最近ではお茶畑の下に石灰層があるそうで、政府の方針で石灰を発掘しているためにお茶畑は年々少なくなっているそうです。
こちらの工場は操業以来現在も実際に稼働している工場博物館です。
紅茶はどのくらいの期間持つのかお伺いしましたら、湿気が来なければ50年から70年位は持つそうです。
もちろん、最初の風味や香りはなくなってしまいますが、「後醗酵」という状態は続くそうです。知りませんでしたー。
緑茶も一部製作されていて、日本に輸出されています。びっくりですね。
日本茶だと思って飲んでいた緑茶に台湾の緑茶がブレンドされていたなんて。
紅茶博物館の二階
二階は思いがけなく広く、見どころがたくさんありました。
2つの部屋に分かれていました。
1つは現在でも使われている倉庫です。
もう1つは博物館の物が展示されています。

また、実際に使われている倉庫もありました。一階の倉庫とは違って木造でした。
この倉庫は建物の中心に設置されていて、一番湿度の低い場所に作られていました。
色々な知恵が使われている建物でした。

倉庫のドアを開けて頂いて、中を撮影しました。沢山の小部屋があります。

世界各国に船便で送られた時のプレート。たくさんの場所があります。

ガラスで作られた取引先国のプレートを見ると、ほんとうに世界中に台湾の紅茶が送られていたことがわかりました。
日本へも送られました。
この会社は日系企業を通さずに、台湾人の社長さんが独自に世界のお茶の会社と契約し、販路を広げていたそうです。
お茶の品評用のお部屋もありました。
この黒いカウンターでお茶の品評会が開催されていました。

日本にも営業に来られて実際にお商売のお茶屋さんを開拓されていました。
世界各国に送る際に活躍したタイプライターも展示されていました。
自社でインボイスを書き、英語の手紙を書いていたそうです。
台湾大学の英文科の副教授だった日本人女性を招聘して、タイプしてもらっていたそうです。
レトロなお茶箱の展示もありました。

見学後は一階でお茶をいただく
一階に戻ってお席に座って説明のDVDを見ます。
そこにペットボトルのお水とお茶のヌガーとお茶器が人数分準備されています。
ペットボトルお水を少し飲んでください。と言われ少し飲みます。

その少し減ったところに抹茶を入れてくれます。
そして、シェイクすると抹茶水が出来上がります。

なかなかおいしいと思いました。
台湾の紅茶も試飲できます。

置いてある小さなお茶器でいただきます。
まろやかなおいしい紅茶でした。
後ろに写っているのが抹茶水です。

先程からの説明をお伺いした後に飲む紅茶は歴史がぎっしりと詰まっているような気がしました。
この可愛いお茶器はお持ち帰りできます。この柄は会社のロゴだそうです。可愛いですね。
ティッシュで拭いて持ち帰りました。
約一時間の紅茶の工場見学でしたが、とても充実した時間でした。
台湾紅茶股份有限公司関西茶廠
住所 新竹県関西鎮中山路73号
電話 03-5872018
台湾紅茶のウェブサイトはこちら
以前行った時は私と旦那は突然訪問してしまいましたが、前日までに予約のお電話を入れた方がいいようでした。
入場料 一人100元 ガイド付き。日本語ができる方がいらっしゃいます。
お水(後でお抹茶を入れてくれます。)とヌガーが最後にはプレゼントされます。
皆様も機会がありましたら、ぜひ行ってみてくださいね。
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