ニーハオ!
台北人/Taipeijinです。
台湾の桃園県にある「魅力金三角」というエリアについてのご紹介です。
タイ、ミャンマー、ラオスのエリアをゴールデントライアングルと呼びますが、その人種の縮図が台湾の桃園県にもありました。
まだ日本語で書かれている紹介文はほとんど無いと思います。レアな情報です。
「魅力金三角」というのはこのエリアを蔡英文相当が訪問して、多元文化の台湾の文化資產と観光拠点として支持し「魅力金三角」として推奨しています。
「魅力金三角」にはグルメやちょっと変わった公園があります。
雲南グルメのご紹介も!国旗のはためく謎の公園についても掘り下げてご説明します。
台湾には少数派の原住民や外国人の他にも、大陸から来た雲南人やビルマ人(現在のミャンマー人)もいます。

Contents
雲南人やビルマ人の街
雲南人やビルマ人たちの、この少数派民族について書いてみたいと思います。
台北市にも雲南料理のお店がありますが、実は台湾に渡って来たこの方たちが運営されているレストランになります。
中国の国境エリアに住んでいた雲南人とビルマ人が1番多く住んでいるのは桃園県です。
桃園県の中壢に雲南人の住む魅力金三角地帯と呼ばれているエリアがあります。
桃園県の龍岡エリアは魅力金三角地帯と呼ばれています。魅力金三角とは一体何なのでしょうか?謎です。
この問題について、掘り下げて語ってみたいと思います。
魅力金三角エリアに住んでいる人たちの元の国籍は?
中国語では緬甸人と書いてありました。緬甸人の日本語はビルマ人、現在のミャンマー連邦の旧称中国語です。現在ではミャンマー人ですね。
雲南人は雲南省(うんなんしょう、中国語:云南省、拼音:Yúnnán Shěng、英語:Yunnan)は、中華人民共和国西南部に位置する省に住んでいる人です。
ビルマと中国の国境近くに住んでいたミャンマー人と雲南人たちはなぜ台湾に住むことになったのでしょうか。
国共内戦
以前中国の国共内戦は二回ありました。
中国共産党と国民党との内戦です。
1919年に結成した中国国民党と1921年に生まれた中国共産党は協力と対立を繰り返した。1937年からの日中戦争では日本を共通の敵として協力した。しかし、日本の敗戦後は対立し、再び内戦に。1949年に共産党が勝利して中華人民共和国の建国を宣言した。一方、国民党は台湾に撤退して政権を維持した。
中国国民党と中国共産党の内戦は第一次(1927~37年)、第二次(45~49年)のあと、中華人民共和国政府が成立しました。
簡単にご説明しますと、結局中国共産党が勝ち、中国国民党が負けたので、台湾に逃げたということですね。
第二次世界大戦で日本が敗戦し日本軍が台湾から撤退したあとの、第二回目の国共内戦の時に国民党が台湾に撤退した時に一緒に連れてきた軍隊の中に雲南人とミャンマー人がいたということです。
時代としては1950年代以降です。
ミャンマー人の兵士とその家族約7000人を桃園、中壢の「忠貞新村」に移動しました。
第二次撤退は1961年3月17日から4月30日まで。
官兵とその家族4406人が台湾にやってきました。
数年流浪して戦いながら何回かに分けて台湾に撤退しているそうです。
かなり苦労をした軍隊生活のようです。
「雲南人民反共志願軍」の募集も停止しました。
桃園県の龍潭干城五村と高雄、屏東及び清境三個農場に分けて移住し12年の漂流生活に幕を閉じました。
軍人であった雲南人とミャンマー直は忠貞新村に新移民として定住することになり、台湾の地に根付いて学校教育を受けたり、結婚したりしました。
忠貞新村の新移民たちは血液のDNAも台湾人と似ており、忠貞新村を故郷として、民族の美食や文化を保ちながらも台湾人の一部分として努力して発展してきました。
という訳でもう一度簡単にご説明しますと、以前国民党の戦争の時代に蒋介石総統が雲南人の少数民族の人たちを戦闘員として、国民党の兵士にして台湾に連れてきました。
そして兵隊として使っていましたが、戦争が終わった後は兵隊としてはもういらなくなってしまいました。
ところが帰れなくなった人達の為に当時の政府が桃園県のあるエリアに雲南人を住まわせることにしました。
という訳で流浪の終点が龍岡エリアになります。
結局雲南人とミャンマー人は自分たちの意思ではなく台湾に連れて来られたというわけです。
しばらくは無国籍でしたが、のちに台湾国籍を与えられました。
そしてその子孫も台湾人として生活しているわけです。
結局雲南人とミャンマー人は自分たちの意思ではなく台湾に連れて来られたというわけです。
しばらくは無国籍でしたが、のちに台湾国籍を与えられました。
そしてその子孫も台湾人として生活しているわけです。
そのように選択肢の無い時代であったわけですね。
魅力金三角
魅力金三角という台湾政府が推奨している意味は中壢、平眞、八徳の3箇所のエリアが地図上、三角形に見えることから名付けられました。
その三角形の場所に雲南、貴州、広州の3箇所の人たちが移り住み、独自の文化や習慣を保ちながら、台湾に溶け込みながら生活している文化のご紹介のようです。
ウェブサイトはこちら
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雲南文化公園

雲南文化公園には国民党の旗をいっぱい集めた公園があります。
これは個人が旗を寄付してもらったものを公園に張り巡らしています。
台湾の国旗の青天白日旗が大量にはためくのは壮観ですね!
公園の中心から放射状にはりめぐらされています。

かなり見応えがあり、インスタ映えもしますね。
一種独特な雰囲気の街並みになります。
この青天白日旗は寄付によるものと買ったものがあるそうです。
この国旗を張り巡らしている方のお店「国旗屋」も近くにあります。
そのお店にも国旗が張り巡らされています。
市場も近くにあり、賑わっていました。

台北市とはまた違った感じがします。

雲南文化公園
324桃園市平鎮區忠貞一街
龍岡エリアと雲南料理
龍岡エリアの至るところに雲南料理のお店があります。
本当にあちこちにお店があります。
ここでは本場の雲南料理を食べることができます。
なぜならもともとの雲南人が作っているのですから。笑。
その中でも代表的にお店に入ってみました。
阿美米干 Amay Noodle

阿美米干 Amay Noodleは35年の歴史のある麺食のお店です。
店主の父親は15歳で国民党の戦士として生死をかけた遊撃隊に参加し、戦闘員として各地を流浪しながら戦ってきました。
戦後桃園に定着してからは母親の指導のもとレストランを初めて故郷の料理を提供するようになりました。

イチオシなのは米干というお米の粉で作った麺です。
実際に食べて見て美味しかったので、ご紹介します。
お店の中は結構広いのですが、お昼前でも人がたくさん入っていました。

小菜という小皿料理のコーナーです。

テイクアウトのカウンターもありました。
メニューの数も豊富で賑わっていました。メニューは書き込む大部ですので、中国語ができなくても大丈夫です。
蛋肉米干/米線
蛋肉米干/米線 大80元 小75元Pork & Egg Noodle (Flat/Thin)
スープがなんとも言えず美味しくて、最後まで飽きない味でした。

これは看板料理だそうです。阿美米干/米線 大80元 小75元A-may Noodle (Flat/Thin)
上の画像の蛋肉米干/米線の麺に卵が入っていないタイプになります。
豌豆粉というお料理です。
柔らかめのこんにゃくみたいな感じでした。
豌豆粉 45元Green Bean

破酥包鮮肉25元Yunnan Steamed Buns (Savoury Pork)

破酥包豆沙 25元Yunnan Steamed Buns (Savoury Red Bean)
椰香紫米 35元Purple Rice with Coconut Milk
こちらはセットメニューです。
その他のメニュー
肝蛋米干/米線 大80元 小75元Liver & Egg Noodle (Flat/Thin)
牛肉蛋米干/米線 130元Beef & Egg Noodle (Flat/Thin)
紹子米干/米線 (乾/湯) 60元Mince Pork Noodle (Flat/Thin) (Regular/ Soup)
涼米干/米線/涼麵 45元Cold Noodle Salad (Flat/Thin/Egg Noodle)
大薄片 大110元 小70元Pork Scalp Slices
涼拌木瓜絲 55元Dai Green Pa…
原味涼雞 90元 Cold Chicken…
膠原豬耳凍 35元Pork Jelly Salad
雲南辣泡菜 35元Yunnan Kimch…
雲醬涼豆腐 35元Yunnan To
椰香紫米 35元Purple Rice with Coconut Milk
雲南米蛋糕 紫米 20元Yunnan Purple Rice Cake
雲南米蛋糕 香蕉核桃 30元Yunnan Banana & Walnut Rice Cake
普洱鴛鴦 30元Yuanyang (Coffee with Pu-erh Milk Tea)
普洱梅子/檸檬 30元Pu’erh Tea (Plum/Lemon)
皆様も機会がありましたら、ぜひ本場の雲南料理をお試しくださいね。
阿美米干 Amay Noodle
ウェブサイトはこちら
住所:324桃園市平鎮區中山路142號
電話:03 456 7399
時間:6時00分~21時00分
魅力三角のまとめ
タイ、ミャンマー、ラオスのエリアをゴールデントライアングルと呼びますが、その人種の縮図が台湾の桃園県にもありました。
この方たちが台湾に連れてこられて幸せとかだったかどうかは分かりませんが、異国の台湾に定住して少数民族として生活をされています。
現在では台湾人と同じように生活をされていることと思います。
原住民や外国人とは違いますが、またこのような少数派の方達がいることも書いておきたいと思います。
雲南人やミャンマー人のおかげで中国との国境近くのお料理も食べられるようになり、台湾の食文化にも華を添えていることと思います。
https://taipeijin.com/20181026life/
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