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台湾の選挙はアツイ!同性婚あり?日本の選挙とはここが違う

ニーハオ!
台北人/Taipeijinです。
台湾に住んで20年間超え、車の運転大好きな台湾爆走ブロガーです。

2018年11月24日,台湾の全22県市において,県市長,県市議員,郷鎮(市)長,郷鎮(市)代表,村長・里長の選挙が行われます。
台湾中が選挙の熱気に包まれています。

この統一地方選挙は,台湾の次の4年間の地方政治を決定して、台湾の政治を動かす大事な選挙です。次の総統選挙は2020年1月投票のようです。

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台湾の選挙ではモノを配っても大丈夫

最近郵便受けの中に色んな選挙グッヅが入っていました。
候補者の名前入り、マスク、ティッシュペーパー、ゴミ袋、ナイロンタワシ。
こんなもの配っていいの?
と、日本人は思ってしまいますよね?もしかして、ワイロ?
でも台湾ではこれはワイロではないんです。合法です。
台湾では30元以内の物品は配っても良いことになっています。


選挙にはお食事会がつきもの

また、選挙前にはお食事会も盛んです。
さすがに立候補者直接のお食事会はありませんが、後援会が熱心に開催しています。
例えば後援会で販売している300元のお食事券を購入すると、実際には600元くらいのお食事をすることができます。
選挙の際、法人の寄付は上限がありますが、個人の寄付は上限がありません。
ですので、当選者たちはみんな後援会名義の基金会を立ち上げています。
潤沢な資金を合法にプールするためですね。

また、30元以下のお食事会なら御食事券を販売しなくても合法なので、同じ党の複数の候補者名で、お食事会を合同で行う場合もあります。日本円だと100円ちょっとです。それが三人分とか。
例えばAさんの名前でビーフン、Bさんの名前でスープ、Cさんの名前で野菜炒めなど、同じ党の複数の立候補者合同でしたら、お一人様30元/100円以内でも実質的には3品くらいになり、品数が増え体裁も整えられる。というわけですね。
台湾では日本と違って有権者にご馳走しても、ワイロではありません。
日本ではありえないと思いますが。笑。
有権者の方々もしたたかで、支持党ではなくても、無料のお食事会に行ってしまいます。
笑。

台湾で同性婚は認められるか?

また、LGBTの同性婚についても、今回は台湾で初めての投票がありますよ!
LGBTの意味はレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの略ですね。
蔡英文総統は同性婚に理解があるそうです。
台湾では11月24日、推進派と反対派の立場から同性婚の是非を問う二つの公民投票(国民投票)も統一地方選と同時に実施されます。

台湾では、憲法裁判所に当たる司法院大法官会議が昨年5月、同性婚を認めない現行民法は「違憲」と判断したそうです。

アジア初の同性婚合法化に向けて法整備が進められているそうですが、世論は賛否で二分されているそうです。

公民投票の選挙権年齢が18歳に引き下げられ、今回から適用されるそうです。ここは日本と同じですね。

提出された国民投票の投票事項は以下の3つ

1、あなたは民法の婚姻規定が一男一女の結合に限定されるべきであることに同意しますか。
(婚姻は男女のカップルのみに適用されるという意味)
2、あなたは民法の婚姻規定以外の方法によって同じ性別のカップルの共同生活にかかわる権利を保障することに賛同しますか。
(同性カップルは法的な結婚以外で共同生活の権利を保障しようという意味。)
3、あなたは義務教育の段階(中学及び小学校)で、教育省および各レベルの学校が生徒に対してジェンダー平等教育法施行細則所定のLGBT教育を実施すべきではないことに同意しますか。
(同性婚は学校では教えないことに同意しますかという意味。)

国民投票は、有権者の1/4以上が投票して過半数が賛成すれば採択されます。
もし台湾が「アジア初の同性婚」を認める国になったら、どうなるのでしょうか?

台湾がアジア初の同性婚の国になったらどうなる?

台湾人の数人の友達とこのことについて、話しをしたことがあります。

友達は子どもが学校に行くようになって、LGBTの家庭が養子を迎えていた場合、遊びに行ったら、パパとパパの家庭、あるいはママとママの家庭というのはとても変で受け入れることはできないし、小さな子どもに説明するのは難しいです。とのことでした。

もしアジア初の同性婚が認められた場合、世界中の同性婚の人達がやってきて、移民になったら、治安や健康保険などの問題も増えるのではないか。
という意見も出ました。

話は飛びますが、台湾では1947年から1987年まで世界的にも最長とされる戒厳令体制にありました。
国民党から民進党への2000年の政権交代まで約50年もの長期にわたって国民党政府による一党独裁体制が敷かれていていました。
言論の自由、集会の制限弾圧の時代がありました。
戒厳令時代には反政府運動やデモ活動などは弾圧の対象とされ「白色恐怖」と云うエリート狩りの時代もありました。

つい30年前の台湾と現代の台湾では変化がすごすぎるような気がします。
戒厳令から同性婚の解放まで。

戒厳令時代には男性が女性風の格好で外出するだけで「善良風俗を乱した」という理由で警察に拘束されることもあったそうです。

国民党一党独裁政治の戒厳令時代から民進党へ変わるまでの2000年代初頭までは警察に性的少数者はしばしば取り締まりの対象とされてきたそうです。

以前は国民党の一党独裁政権でしたが、1986年に結成された民進党から自由度が高くなり、民主的な生活や言論の自由などが始まりました。
国民党に台湾の人たちは嫌気がさしていたのですね。
この自由度がすごい現在の台湾を戒厳令当時に弾圧されていた人たちが知ったら、どのように思うのでしょうか?

民主党の陳水扁総統は「人権立国」になるように政策を開始しました。
その後も民進党の蔡英文総統と続いています。
現在では他にもたくさんの党が設立されていて、民主化が進んでいる台湾です。

台湾の選挙はアツイ!

日本とは違って選挙の時期はとてもアツイ台湾です。
空き部屋が選挙事務所になります。
隣も、そのお隣も選挙事務所。と云うこともよく見かけます。
それぞれの候補者の旗がひらめいています。
街頭でも熱心に後援会の人が有権者に投票を呼びかけています。
違う党の支持者同士の喧嘩がニュースに出ることもしばしばです。
台湾では当選者の政治方針により、とても結果が違うので皆様熱心です。
個人の生活と政治が直接関わってくる台湾の選挙なのでした。

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taipeijin
台湾人と国際結婚して台北市在住。台湾での生活で日々チャレンジしたことをテーマにしています。台湾を車で爆走中!