ニーハオ!
台北人/Taipeijinです。
台湾在住20年越えで、車で台湾各地を旅行している爆走ブロガーです。笑。
今回は屏東に出没。
原住民部落を観光に行きました。
台湾の原住民部落の文化とはどんな風なのでしょうか?
ほとんど秘境から現地ルポです!
Contents
屏東の原住民文化園区の場所は?
台湾南部の高雄よりも、もっと南の屏東県の山の方にある原住民文化園区。
台北からは車で6時間くらいかかりました。
長距離の為、前日は台中に一泊しました
。
台北から台中迄が混んでいなくて爆走して約2時間。
それから屏東の原住民部落迄は3時間から4時間かかります。
バスもあるようです。電車とバスの乗り継ぎの場合は台湾鉄道で屏東駅迄
。
その後屏東駅から1日3便ある「台湾好行」直通バスに乗るようです。筆者はバスには乗っていませんので、詳しくお調べ下さいね。
台湾好行バスはこちら
原住民の部落に向かうとこの門が。
この門をくぐると原住民の住む部落になります。

台湾原住民文化園区


屏東の三地門という原住民の住んでいるエリアに台湾原住民文化園区があります。
入場料は150元でした。
園内に入ると、歌舞場迄専用のシャトルバスで案内してくれます。
歌舞場はメインの建物で原住民のショーがあるところです。
だいたいシャトルバスで10分くらいかかりました。
屋根だけがついているバスなので、風景が良く見えました。
歌舞場迄のシャトルバスには阿美/アミ族、泰雅族/タイヤル族などの、各種族の名前が付いていました。

歌舞場「ナルワン劇場」でショーがあります。
ショーは火~土曜日1日2回、10:30と15:00。日曜日と祝日は1日3回、10:30、14:00、16:00。上演時間は約50分とのことでした。

今回は台東から来た布農族/ブヌン族の歌舞劇でした。
定期的に色々な部族が交代するようです。
最初は男女17人の踊りで、無形民俗文化財に指定されているショーがありました。
ショーは知的所有権保護の為に、写真、録画、録音は禁止になっていました。
最初の演目はシンプルな白いTシャツと青いジーンズの普通の服装でした。
無形民俗文化財に指定されている踊りだそうです。
後の踊りでは色彩豊かな民族衣装での踊りもありました。
布農族/ブヌン族の伝統的な踊り
ブヌン族の日々の狩猟などの生活や自然と一体化した生活がテーマの劇もありました。
男性は狩猟、女性は農作業、機織、など仕事は男女の分担があります。
小米と言う農作物の収穫種蒔きから、収穫迄の一連の流れ作業の歌舞です。
中国語がわからなくても、分かりやすいと思いました。
言語は中国語とブヌン族の言葉で構成されていました。
もし言葉がわからなくても、意味はなんとなく分かると思います。
都会に出て勉強をしていたブヌン族の青年が部落に戻って来て、ブヌン族の青年としての修行の道をはじめる内容のショーは興味深かったです。
この劇は20人以上の大人数でした。
ブヌン族の家長制度や大家族の民族に触れ多様な気がしました。
衣装や頭の被り物も美しくて素敵でした。
蜂や動物たちの声と真似た声を出せるようになる修行。動物の狩の修行。火起こしの修行など。ブヌン族の誇り高い一人前の男性になる為の修行の歌劇はとても良かったと思います。
ショーが終わった後はお写真撮影会があります。
握手会もありました。たくさんの人と握手しました!

有名なブヌン族の伝統音楽 八部合音
ブヌン族の伝統音楽として最も有名なのは、「Pasibutbut」中国語で〈八部合音〉などと呼ばれる合唱です。
これは毎年二月の粟の種まき祭(播種祭)などの際に唱われる豊作祈願の歌であり、男性数人から十数人が円陣を組んで少しずつ違った音階をのせていく合唱法です。
この合唱法は世界的にも稀有だそうです。
ブヌン族の伝統音楽にはこのほかにも狩猟の成功を祈る歌、女性の労働歌など様々なものがあります。
この歌を歌えるのは「正真的人」「勇者」という選ばれた人たちが歌を歌うことが許されています。
ブヌン族の修行が終わった方が歌えるようです。
Taipeijinの感想としては、母音の「あ、え、お」に聞こえる発音をそれぞれ違う音階でフレーズを繰り返す様に聞こえる独特の歌でした。魂の唄のような。
人間が楽器になっているような感じがしました。
ブヌン族のショーはこの日まででした。次の日からは別の部族のショーが続きます。
一期一会ですね。
台湾には16の原住民の部族が住んでいます。
この中いくつご存知ですか?
それぞれの共通語は中国語ですが、オリジナルの言語があります。
いろいろと調べてみるのも楽しいですね。

台湾原住民園区
ご紹介はこちら
90341 Pingtung (disambiguation)
90341屏東縣瑪家鄉北葉村風景104號
電話:08 799 1219
琉璃吊橋(トンボ玉)橋
このエリアで他に有名なのは琉璃吊橋(トンボ玉)橋です。
「台湾原住民族文化園区」の入口手前にあります。
入場料が別途50元。2015年設立の琉璃吊橋は、全長約260m、高さ約45mの吊り橋で、橋の両側にはトンボ玉が埋め込まれているそうです。
渓谷が怖そうなのでパスしました。というか安全面で大丈夫かどうか確信が取れないためパス。
ご興味のある方はぜひ!
とても感動した歌舞場を後にして、原住民の部落を偵察?するために山の上に向かいました。
台湾原住民文化園区の歌舞場を後にして向かったのは「地磨兒」というエリアです。
アートな「地磨兒」エリア

このエリアは原住民のアート作成が盛んのようです。
お家の壁がこんなアートなんです!映えると思いませんか?



トンボ玉というガラスを溶かして、作るネックレスやブレスレットなどの商品を作る工房やお店がいくつかありました。ここも映えますね。

沙滔舞琉璃芸術空間
実際に体験することが出来るお店もありました。
とても不思議な外観のお店を覗いて見ました。
前の方はトンボ玉のショップで奥にダンススタジアムがありました。
そのもっと奥にはトンボ玉の工房があり、四人の女性たちが、色とりどりのガラス棒をバーナーで溶かしながら作業をしていました。

とんぼ玉にはたくさんのデザインがありますが、それぞれに意味があるそうです。


もっと上に行くと山に入る許可がいるところがありました。
この山を超えると台東に着きそうです。
沙滔舞琉璃芸術空間
901屏東縣三地門鄉中正路二段29巷45號
お店のご紹介はこちら
ランチは原住民料理のレストラン
ランチは車の駐車場のあるお店にしました。
この辺りは駐車場があまりなくて不便でした。
道幅も狭いため、路駐はなかなか。

原住民セット二人分550元のをオーダーしました。
ハマグリのスープ、山豚/イノシシと野菜炒め、ご飯、たまご豆腐、キャベツ炒め、季節の果物はスイカでした。
イノシシのお肉はちょっと固めで歯ごたえがある感じでしたが、全く臭みもなく、美味しいと思いました。
朝山に行ってとってきたとか?笑。
以前も別のところで食べたことがありますが、こちらの方が本場な感じがしました。
なんだかイノシシ以外は普通の中華料理という感じでしたが、どれもお味は良いと思いました。


日月美食房
901屏東縣三地門鄉中正路二段9號
電話:08 799 4265
山地門はまだ日本人観光客にはあまり知られていない観光地ですが、原住民の文化や生活にご興味のある方には良い場所ですね。
今回の台北から台中、屏東、高雄そして台北までの爆走距離は890キロでした。
ほぼ秘境のようなところですが、一見の価値はあると思いました。
原住民部落に行く前にいろいろと調べてみましたが、まだあまりネット上の記事も少なくてレア情報だと思いました。
台湾大好きな方、台湾リピーターさんなど、皆様のご参考になれば嬉しいです。