ニーハオ!Taipeijinです。
台湾の結婚式披露宴のマナーについて書いてみたいと思います。

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結婚式参加100回超え
Taipeijinは台湾に来てから約20年の間に100回を超える結婚式に参加しました。
最初の数年は、ほぼ毎月一回か二回結婚式に招待されていました。
毎週のように週末はあっちのホテル、来週はこっちのホテルと。お昼と夜1日に二回とか、同じ日にダブルブッキングとかもありました。
おめでたい日を選んで結婚式をしますので、重なることもあります。
一ヶ月一回としても1年で12回X10年で120回ですね。(七月、八月には普通結婚式はあまりありません。)
結婚式の招待状は真っ赤な物が多いです。
紅色炸彈/ホンサーザーダンと呼ばれます。
赤い爆弾が来たよ〜!
お祝い包んでよ〜!
という感じです。笑。
台湾の結婚式シーズンは?
台湾の結婚式が1番多いのは旧正月前の年末です。
その頃は一年くらい前から予約しないと、式場の予約がなかなかできません。
年始を新しい家族をむかえて過ごすのはおめでたいこととされ、年末に駆け込み結婚式が増えます。
夏の七月、八月は結婚式はあまりありません。鬼月というお盆の月に入るので、おめでたいことは禁忌されます。
けっこう誰でも招待する
Taipeijinは台湾に20年くらい住んでいますので、もう数えられないくらい結婚式に出席しました。
旦那の親戚やお友達、仕事などの関係です。
かなり気軽にお招きを受けるので、あまり知らない方の結婚式にも参加しました。(ほとんど義理で)
新郎新婦にお会いするのは初めて!ということもしばしば。
というよりは全然知らない場合も。苦笑。
結婚式は結婚する当人というよりは家族の為にあるような感じです。
家族の一員になることを知り合いにお披露目する。文字通りの披露宴ですね。
台湾では親が反対すると、意外とあっさり結婚を諦めてしまうカップルもいます。
結婚式も親のメンツの為という感じです。
お金を出すのもだいたい親ですし。
台湾の結婚式のドレスコードは?
さて、お招きを受けたら、まず服装はどんなものを着たら良いのでしょうか?
服装はその結婚式の場所によって若干変わりますが、日本のように堅苦しいドレスアップをして行かなくても大丈夫です。
一流ホテルの結婚式場でしたらやはり正式な格好して行くほうがいいと思います。
ホテルの場合は男性の場合は一般にスーツにすれば問題ないと思います。
女性はワンピースで大丈夫だと思います。
意外に結婚式会場は夏場でもクーラーがキツくて、寒いので夏でもちょっと羽織るものがあった方が冷房対策になると思います。
結婚式場が街中にある大きめのレストランでしたら台湾人はTシャツにジーンズとか短パンでも行ってしまいます。
カジュアルウェアでも大丈夫です。
特にフォーマルウェアを着て行かなくても大丈夫です。
フォーマルウェアを着ている人もいますしカジュアルウェアの人もいると言う風な感じです。
自分の好き勝手な格好しています。
日本人的にはあまり砕けすぎた格好では居心地悪いと思います。
結婚式の会場によって自分でどのような服装を着て行くか考えましょう。
また気をつけないといけない事は白はやはり花嫁さんのウェディングドレスの色と被るのでやめたほうがいいと思います。
また、お葬式の色が白なので、不吉で年配の方からは嫌がられると思います。
白はやめておいた方が無難です。
年配の方にはおめでたい色の赤系の服を着る方が好まれます。
黒もあまり好まれません。
黒を着ている方もありますが、どこかに別の色があるものを入れたほうがいいと思います。
スカーフとか上着とか、あるいは靴、バック等ですね。
Taipeijinはたまに着物を着て行きます。
着物を着て行くと、結構喜ばれますね。
日本人がキター!って。一目瞭然なので。笑。
やはり外国人も参加してお祝いしてくれるというのは台湾人にも喜ばれます。
中には「着物を着て来てください。」と頼まれることもあります。
夏場の暑い日に汗ダラダラになって着て行ったこともあります。苦笑。
Taipeijinは着物は冬場限定ですが。
夏は暑いので無理です。
夏物もありますが、柄ゆきがおとなしめなので、派手な方が好まれると思います。
あまりカジュアルな格好をしていくと、「この方は日本人ですよ!」と色々紹介されることがありますので、一応日本人代表?として、失礼のない服装をしておく方が良いと思います。
お祝いの金額はどのくらい?
またお祝いですが金額はやはりその結婚式場クラスによって変わります。
超一流ホテルでしたらやはりかなり包まないと失礼にあたると思います。
金額の目安としては例えば一流ホテルでしたら一卓10人かけのテーブルでのホテルの相場がありますので、ネットで調べてみるのもいいですね。
一テーブル36000元の場合は10人分が基本ですので、1人分のお料理のお値段が3600元だということです。
その他式場のデコレーションなども考慮して、新郎新婦が損をしないように、それに上乗せした金額、例えば6000元くらいだと大丈夫だと思います。
一般的には1卓22000元-28000元くらいが多いと思います。
その場合はお祝い金を包むのは3600元くらいでしょうか。
どんどん物価の上がっている台北ですので、あと数年でお祝い金の相場はもっと上がっているかもしれません。
もちろん気持ちの問題ですので、ご参考の金額です。前後しても大丈夫だと思います。
同僚なら2000元から、新郎新婦上司なら3000元から、目上の親戚なら6000~1万元が相場です。
友達なら親しさによって決めますが、3600元くらいが普通です。親しい場合はプレゼントを贈る場合もあります。
その場合は必ず結婚式前にお届けしましょう。
披露宴に出席できない場合は出席する知り合いに頼んでお祝金をお渡します。この場合、頼まれた人は紅包を包んだ人の名前と金額を書いた「謝卡」を領収書として受付からもらいます。それを後日、本人にお渡しします。
台湾のご祝儀は「4」と「8」の数字は使いません。4は「死」、8は「別」発音と似ているので縁起が悪いのです。
また奇数も使いません。
お祝いの金額は参考までに書きますと
2000(夫婦の場合は3600)、2200(夫婦の場合は3600)、2600、(夫婦の場合は3600),3200(夫婦の場合は6000)、3600、(夫婦の場合は6600)6000(夫婦の場合は12000)、10000(夫婦の場合は16000)、12000(夫婦の場合は22000)などになります。夫婦二人で参加の場合は若干安くなります。
上記のはホテルの宴会場で、お席が決まっている場合です。
もし、お席が決まっていない割と普通のレストランの場合は一人2000元くらいからで良いと思います。
お祝い金額は必ず偶数です。
奇数はお葬式の金額になります。
赤い紅包袋子というお祝い用の封筒にお金を入れて、右上におめでたい言葉を書いて、左下に自分の名前を書きます。
ご祝儀袋に書くおめでたい言葉リスト
お祝い袋に書くおめでたい言葉をお知らせします。
書き終わってお金を入れたら、封はしません。その理由はあとでお知らせします。
左下に自分の名前を書くのを忘れないように。

百年好合、永浴愛河、神仙眷屬、新婚誌喜、相親相愛、永結同心、才子佳人、愛情永固、天作之合、心心相印、螽斯衍慶、鴻案相莊、如鼓琴瑟、花開並蒂、赤繩繫足、琴瑟和鳴、相敬如賓、同德同心、鳳凰于飛、美滿家庭、鸞鳳和鳴、白頭偕老、瓜瓞延綿、情投意合、宜室宜家、佳偶天成、百年琴瑟、百年偕老、花好月圓、福祿鴛鴦、夫唱婦隨、珠聯璧合、天緣巧合、美滿良緣、郎才女貌、良緣夙締、花開富貴、五世其昌、和樂魚水、 魚水相諧、于飛之樂、交頸鴛鴦、同德同心、詩詠關睢、蘭菊庭芳、天生一對、乾坤和樂、燕爾新婚、燕侶雙儔、閨房和樂、甜蜜佳緣、兩情相悅、有情成眷、詩詠好逑、樂賦唱隨、連理交枝、鐘鼓樂之、鴛鴦比翼、海燕雙棲、乾坤定奏、笙磬同音、琴耽瑟好、琴瑟在御、琴瑟友之、玉樹瓊枝、龍騰鳳翔、鳳翥龍翔、書稱釐降、雞鳴戒旦、詩題紅葉
赤い封筒はコンビニで売られています。
もし、忘れても結婚式場の受け付けでもらうこともできます。
受付にぬかりはありません。笑。
結婚式場の受け付けで、お祝いを渡しサインをします。
新郎の知り合いなら新郎の受け付け、新婦の知り合いなら新婦の受け付けをします。
お祝い金を渡すと、受け付けの方が目の前で、すぐにお祝い金を数えて、金額をノートに記帳します。
そうなんです。すぐにご祝儀袋は開けて確認されるので、封はしないんです。
最初はびっくりしましたが、どこの結婚式でも同じなので、そういう習慣なのだと思います。
これは貰った金額を控えておき、後日結婚式に呼ばれた時のお祝い金の参考にするようです。
一般にお祝いは貰った金額よりも大きな金額を包むようです。
遅くに結婚式をした方がお得ですよね?笑。
また、会計上、金額の確認に便利だからという理由もあります。
受付の方は責任重大ですね。
富裕層の結婚式披露宴の場合はお祝い金を遠慮します。という内容のインビテーションカードをもらうことがあります。
その場合は何も持っていかなくて大丈夫です。
完全にご招待になります。
でもたまにお祝いはお断りしていますと書いてあるのですが、でも行ってみたら受け付けがありびっくりすることも。
とりあえず準備をして行ったので良かったのですが。
お祝いを受け取る係もあり、どっちがいいのかわからないので一応準備をしてもっていく方が良いと思います。
あまりないことですが。
ほんとにはっきりして欲しい時がありますね。笑う。
そのあと係の方がお席に案内してくれます。
テーブルは必ず円卓です。
新郎朋友(友達)新郎同事(会社の同僚)新婦朋友などと大まかな関係のプレートが置いてあり、面識のある人達となるべく一緒になるように考慮されています。
台湾の結婚式でも来賓のご挨拶がある場合もありましすし、ない場合もあります。
お料理が出てくるのは遅い

お料理は開始時間から約1時間くらいして、出て来ます。
以前はもっと遅くて、夜六時半開始なのに八時半からお料理が出て来て、とてもお腹が空いたこともありました。苦笑。
歌やダンスなどが披露される場合もあります。
最初に乾杯などもあります。
またお料理が来たときに1番最初のお料理にお箸をつけるのはそのテーブルでの1番の年長者になります。
自分の前に最初にお料理が運ばれてきても、1番年配とみられる方のところに円卓を回してあげてください。
そして年長の方が先にお箸をつけてから皆さんでいただくことになります。
これは台湾での暗黙の了解です。
年配の方を敬う精神から来ています。
お酒をいただく時も皆さんで「乾杯」と、挨拶しながら飲みます。
一人で飲む方はいないようです。
宴会料理は必ず中華料理です。
洋食や和食が出てきた結婚式は皆無です。
もしご馳走が余ったら、テイクアウトすることもできます。
食べ物を無駄にしなくて済むので、合理的だと思います。
ウェイトレスさんに「打包/ダーバオ」とテイクアウトのお願いをします。
私はテイクアウトをお願いして、包装されたお料理をテーブルの上に全て置いてから、皆さまに「お好きな物をお持ちください」とおすすめしています。
それぞれお好きな物を持って帰られると、スッキリします。
帰る時はデザートが出たら、それぞれ適当に帰ります。
始まりもバラで、帰りもバラバラです。
帰りには新郎新婦が入り口で待っていますので、ご挨拶して、キャンディを貰って帰ります。
だいたい三時間くらいかかります。
お招き受ける側にも一大イベントの台湾の結婚式なのでした。
デキ婚も意外と多い
最近の傾向として、いわゆるデキちゃった結婚も流行っています。
台湾も少子化が著しく、結婚はしたけれど諸般の事情により、子供はなかなか。
そんな風潮ですので、結婚はしたけれど孫の顔が見られないかもしれない新郎新婦の親が増えています。
デキ婚の場合はもう孫がやってくることが確約されているので、歓迎されています。
以前でしたら、なんだか恥ずかしいデキ婚ですが、現在では歓迎されています。
家族がもう一人増える!って。笑。
喪中は出席しない
日本と同じように喪中は一年間は結婚式や披露宴には参加しないことになっています。
その場合はお祝いを人に頼んで包むことも控えます。
台湾の結婚式は招く側には利益になる
台湾の結婚式はご祝儀でかなりの利益?が上がってしまうので、結婚式の披露宴で赤字になることはまずないと思います。
結婚式場のホテルや宴会場にとっても披露宴ビジネスは美味しいと思います。
親のメンツがかかっていますし、ほとんど親が出資しますので、豪華にする場合がほとんどです。
テーブル数も30から50くらいが多いです。
人数にすると300人から500人ですね。
不況と言われつつも披露宴にはお財布の紐も緩む台湾人の親心をついた、結婚式ビジネスも進化しています。
日本よりも気軽に行けるのも良いですし、機会がありましたら、台湾の結婚披露宴に行ってみて、カルチャーショック?を受けるのも良いですね。
以上、台湾の結婚式のマナーのご紹介でした。
皆様のお役に立てれば嬉しいです。
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